生活を取り巻く危機
①温室効果ガスによる地球温暖化など気候変動が問題化
- 産業革命(工業化)以後、二酸化炭素などの排出により気温が上昇し、それにより自然災害などが増えている
- 気候変動(高温による品質の低下や降水量の増加による災害の激甚化など)が食料供給に影響を与える
②地政学的リスク等による食料安全保障への懸念
- 国際情勢の変化が食料自給率(38%)が低い日本には大きな危機になる
- 多くの飼料を輸入に頼る畜産にも大きな影響がある
③大地震など災害が起こる可能性が高まっている
- 南海トラフ地震や首都直下地震など30年以内に70%の確率で発生する
- 気候変動の影響で災害の激甚化(豪雨や猛暑)の傾向が高まっている
世界や国内の動向
①2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す
- 2050年度までに温室効果ガスの排出をゼロにする
- 2030年度に、温室効果ガスを2013年度から50%を目標として最低でも46パーセント削減することを目指す
- 工業化以前(1850年から1900年)から気温の上昇を1.5℃に抑える(すでに1.1℃↑)
②食料自給率の向上を目指す
- 2030年度までにカロリーベース総合食料自給率を45%を目指す(2021年度で38%)
- 輸入食品に頼らない食料供給体制を目指す
- 国産飼料自給率の上昇 2021年度 13%→2030年度 15%
- 国策定の「みどりの食料システム戦略(化学肥料の使用量を30%低減)」に沿った持続可能な食料システムを構築を目指す
③災害に備え、自治体で食料など備蓄品を配置管理
- 災害対策基本法のもと、各自治体で災害時の対応について計画を策定し各種備蓄等を実施している